前々から「言葉選びに知性が感じられない」と思い、大嫌いだったブロガーのツイート。

今回は本当に堪らなかった。

「植民地」という言葉は複雑なので、慎重に使用する必要がある。

今回、このブロガーは明らかに批判的な意味合いを含み「植民地」という言葉を使用している。つまり「日本は昔、嫌がる台湾を強制的に植民地にして支配していた。言葉を取り上げ、文化をとりあげ、人々を蹂躙した」とでも言いたいかのように。

当時はこういった欧米列強帝国主義的な植民地ではなく、日本は台湾を版図にとりいれた(しかも日清戦争を経た割譲という極めて合法的な方法で)。もちろん抵抗や争いはあったけれども。

だから、このブロガーのツイートは明らかに誤解を惹起する。政治的意図があってわざとやっているなら問題ないが、こいつはきっと無知でやっている。

なぜ私が「気持ち悪い」「不愉快だ」と感じるかというと、この欧米列強帝国主義的なイメージでことさら「植民地」を強調すると、当時日本に、お国に忠誠を誓った台湾人(日本国台湾の発展に寄与しよう、日本国台湾のために戦争に行こう、など)の想いまでも軽視していると感じるからである。それに加えて、当時の台湾開拓に力を注いだ我々の先祖である日本人の努力も軽視してることになることも忘れてはいけない。

私は日本も台湾も好きだから、そのどちらも同時に軽んじられているようで、とにかく腹がたつ。

わかってるようでなんもわかってないくせに、知ったかぶりで発言するこいつの言葉選びが、本当に腹立たしく、忌々しい。

 

ついでにいうと日本統治について「台湾地域に住んでいる人は日本に支配された、可哀想な思いをしたことがある」を強調するなら、現在の台湾についても説明するべきだ。なぜなら、あきらかに中華民国に植民地支配されているからだ。これらを合わせて「日本にも、中華民国にも支配されて可哀想だ、歴史の事実を知るべきだ」と主張するのなら、わかる。でもこのブロガーは決まってここまでは言及しない。

さらに遡るなら、原住民だって漢民族に植民地支配されているのでは?きっとここまで言及すると、それは流石に「言い過ぎだ」と考えられるであろう。

だったら、だからこそ、「日本は昔、台湾を植民地としていた。日本人は覚えてないけど、台湾人は覚えている」を強調することのバカバカしさがわかるだろう。

個人的には(外国人である)日本人がこの時代のことを(特に政治的主張なしに)表現する際は「日本の台湾統治時代」の一択だと思う。「植民地」でも本来は問題はないが、誤解を得やすいので、ツイートやブログのような一般人が多く目にするライトな文章では用いるべきではないと考える。

ただし、台湾人自身がこの時代をどのように表現するかについては「外国人の私が口出しすることではない」と考えていることは、付記しておく。

我こそは中国人であるというアイデンティティの台湾人が「日據時代」と表現するのは、ムカつくけどね。

 

 

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